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ベイビー・ドライバーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
4.8
天才的なドライビング・センスを買われ、犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバー、“ベイビー”(アンセル・エルゴート)。そんな彼が最高のテクニックを発揮するための小道具は、完璧なプレイリストが揃っているiPodだった。
子供の頃の事故の後遺症で耳鳴りが激しい“ベイビー”だったが、音楽にノって外界から完璧に遮断されると耳鳴りは消え、イカれたドライバーへと覚醒する。
だがある日、運命の女性デボラ(リリー・ジェームズ)と出会った彼は、犯罪現場から足を洗うことを決意。
ところが彼の才能を惜しむ組織のボス(ケヴィン・スペイシー)にデボラの存在を嗅ぎ付けられ、“ベイビー”は無謀な強盗に手を貸すことになる……。
「ホットファズ俺たちスーパーポリスメン」などでエッジの効いた語り口とひねりの効いたユーモアと過激なバイオレンスで多くの映画ファンを持つエドガー・ライト監督が、ハリウッド本格進出した痛快カーアクション映画。
「きっと、星のせいじゃない」での役所のような心優しいところだけでなく、クールでミステリアスなかっこよさのある「ベイビー」を演じきるアンセル・エルゴート、ベイビーの運命の人でキュートでピュアな魅力のあるデボラを演じるリリー・ジェームズのピュアな魅力、短気で凶暴なバッツ(ジェイミー・フォックス)や凶暴なバディとダーリンの極悪カップルやクールで非情だがベイビーには親心を見せるドクやベイビーの心優しい養父など魅力的なキャラクター。
冒頭の「ベルボトムズ」のビートに載せた怒涛のカーチェイスや「テキーラ」のビートと銃声のリズムがシンクロした過激な銃撃戦など、クールな60年代R&Bと過激なカーチェイスやアクションシーンがシンクロする痛快なアクションシーンの数々。
事故による耳鳴りなどが原因で音楽を唯一の慰めにして心を閉ざしていたベイビーが、運命の人デボラとの出会いをきっかけに、新しい未来を手に入れるために悪戦苦闘する青春模様。音楽ネタ満載のユーモラスな会話。クールで痛快な青春ノワール映画です。
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