シネマスナイパーF

ベイビー・ドライバーのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
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かつてのハードボイルドアクションヒーローを、音楽とその使い方のセンスで現代に蘇らせた作品なんですよ
僕は、「センスイイねえ!」よりも「渋いなァ…」と思いました
だからこそ最後は納得いかねえけどな!


寡黙で仕事は超一流、そしてマイルールがある
如何にもな設定でしょ
しかも逃がし屋ときた
裏社会を抜けて惚れた女と楽しく生きる…はずだった…という如何にも如何にもな如何にもストーリー
この如何にもストーリーを極端にそしてガチガチに固めたことがまず勝利
んなわけあるかいな女の子の急な惚れっぷりも、そういう映画を狙ってんだからご愛嬌
逆に、良くも悪くも振り切ったお話の部分にまずノれねえという人は、どれだけ音楽でテンションを上げられてもノれないと思います

じゃあノれる人はどうなのか
この映画という車に乗せられ、音楽にノせられるわけですよ
地味な序盤も、ドライビングしているかのように加速していくストーリーの助走として、そして後半効いてくるネタ振りとしてとても良い
音楽が映像とシンクロすると共に、我々とベイビーもシンクロしていく様子も見事でした

最高!だったんですが
最後はやっぱり「住む世界が違う」と言うのなら最後まで違って欲しかった
去ってこそでしょこういう話って
なんか普通のハッピーエンドすぎてちょっとガッカリだった


爆音上映で観賞したことも重なり、渋いながらも非常に爽快な映画体験でした!
評判に偽りなし!