音楽と映像がシンクロする映画はいくつかあるが、これは選曲から効果音まで全てがハマっている。
通称ベイビーの設定も秀逸で、幼少期の事故のため耳鳴りがし、それを抑えるため常に教区を聴いているというものだ。おかげで、音楽をほぼ鳴りっぱなしにできる。
クルマ以外のアクションにも感心した。水平よりもエスカレーターを含む垂直移動が多く、主人公の疾走ぶりも爽快だ。
ストーリー展開とともに高まる走り(人もクルマも)と音楽。
タランティーノ脚本の『トゥルー・ロマンス』に似た物語だが、新鮮で楽しめた。
若さと音楽の爆発。どちらかというと、ドゥニ=ラバン主演の『汚れた血』を連想させる躍動感だ。
やっぱり若さ爆発だ。