このレビューはネタバレを含みます
ハッシュタグBarbenhimerで炎上したけど、それで不鑑賞を決めるのは勿体無い。自己否定感が強く生きづらさを感じている人間こそ観てほしい、勇気づけられる映画だった。
バービー(&ケン)という商品をベースにしてるから男性・女性という性二元論になるのは仕方ないなと思いつつ、女児向け玩具をベースに現代のジェンダー問題に切り込みまくった意欲作。「キラキラした女の子の世界💓」と思いきや全編に渡って皮肉が効いてて最高。特にマテル社の上層部がおじさんばっかりなのは日本の会社や政治家そっくりで笑ってしまった。
女性のエンパワメントを単純に礼賛するんじゃなく(ボディポジティブを扱うのは良いとしてアジア系バービーが主役グループに居ないのはモヤッたけど)、ちゃんとケン(バービーの世界における男性=現実社会における女性)の自意識の目覚めからの成長も描いてて良かった。
なので、本作を観て「所詮フェミニズム礼賛映画かよ！」「父家長制を批判してる！」的なヤバ感想を言うシスヘテロ男性がいたら、即刻おさらばしましょう👋
良いリトマス試験紙となるだけでなく、”男らしさ””女らしさ”に振り回され生きづらさを感じたことのある全ての人達への讃歌だなぁと感じました。
ここから更にこの映画のフォロワーが出てきたらいいなぁ☺️
