吉良吉影

バービーの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

序盤の女の子が赤ちゃん人形で遊ぶが、綺麗な女性が出てきた瞬間に遊んでいた人形を壊す場面。"新たな存在"に触れることで文明が進化していく様を描いたこの描写は『2001年宇宙の旅』のオマージュで、この作品には深いメッセージ性が込められていることを暗示させる。とはいえ、ここまでのフェミニズム的な映画だとは思わなかった。
男性が優位的な社会(現実世界)と女性が優位的な社会(バービー世界)が上手く対比的になっていた。個人的には皆が平等な社会が実現的ないのかと思ったが、男女の垣根を越える平等な世界の実現は人類の果てしない問題なのかもしれない。
セットがとても可愛くて、かなり作り込まれていた。今は廃品と言われていたバービー人形もこんなにも種類があるとは驚きだ。ビデオ付きのバービー人形は確かに機能としてどうなのか、、、(笑)。
「セックス・エデュケーション」が好きな自分にとって、レギュラーの面々が脇役で登場するのが勿体ない!と感じた。しかし、脇役といえど、しっかりコメディ要員として笑いを取ってくれていたので良かった。
吉良吉影

吉良吉影