冒頭から最高でした！
バービー役のマーゴットロビーは勿論だけど、ケン役のライアンゴスリングがヤバすぎ。演技力エグい。
フランシス・ハ、のグレタガーウィグと、イカとクジラのノアバームバックらしい、かなりギリギリを攻めるブラックユーモアが炸裂しつつ、その痛いくらい黒いユーモアを通して、メッセージ性を持ったエンパワーメントムービーになっている、というバランスが最高でした。
冒頭から笑いながら涙が溢れて止まらない、そんな映画でした。
義息子の中学が男女比が女子が8割で、生徒会や実行委員会を女子が牛耳っている為、女子トイレにだけ鏡を設置する、旅行先では大浴場を女子が使う、男子が学級委員長になるには圧倒的に足りない票、などなど、分かりやすく女尊男卑のバービーランド状態笑笑で、息子から話を聞くたびに、問題の本質を見事に体現してて、毎度毎度笑い話になるのですが。
男、女、白人、黒人、日本人、金持ち、政治家、社長、夫、妻、父、母、彼氏、彼女、ヘテロセクシュアル、大人。特定の人だけが幸せならいいと、他者への敬意と配慮のない世界を構築すれば、どんな状況でも、それ以外の人たちがアンハッピーな社会が出来上がる。男女の問題が、その他大勢の社会問題と同じ構造であることに、気づくのは難しくありません。
そこを気づかれないよう、対立構造を作り、巧妙に論点をズラして既得権益を保持する。それをバービーがやるわけで、ほんとに上手いし笑いました。
お盆休みに最高の一時をすごせました♪劇場でもう一回観たい♪
追伸:
なにやら強烈なフェミニズム、男女分断、と評された方がいたんですね、知りませんでした。その真逆のメッセージですよね。
息苦しさを感じる全ての人に見て欲しい作品。
