Ryoma

バービーのRyomaのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.0
冒頭からDisneyワールドのようなファンタジーな世界観を彷彿とさせるカラフルで多幸感溢れる色味使いの衣装や家具が目を引く。マーゴットロビーのザ・お嬢様像を体現するような美しい歌声や軽快で上品なダンス、満面の笑み。それに、ライアンゴズリングの他作品で見るクールな印象とは一線を画すような非常にコミカルな役柄が非常によかった。
“バービーワールド“と“人間の住む世界“が比較されることで、一見楽しいことで満ちた完璧に見えるバービーワールドだが…変化があるからこそ、人生が輝くものであるし、自分で決める人生だからこそ、幸せを感じられるものなのかもと。楽しいことばかりじゃなく、苦しいことも大変なことも経験するからこそ、人にも優しくできるし、人を愛せるんだと。そして、遅かれ早かれ人は必ずこの世を去る日が来るからこそ、少しでも悔いが残らないようにやりたいことをやって人生を終わらせたいなと感じた。
アカデミー賞にも食い込んできそうな、“フェミニズム的側面“や“人種・性別に関係なく誰しも輝ける“というメッセージも大いに感じ、そこが少し意外で、エンタメと社会的メッセージの両方で楽しめる作品に仕上がっていると感じた。
それにしても、音楽が良すぎて、特に、ビリーアイリッシュの歌声が沁みたなあ〜☺️
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