全てを言語化してケアしてくのが現代という感じでキュートで、管理職のジジイの痛みまで掬うのは些か優しすぎないかとは思ったが、この映画はフェミニズムに留まらずステロタイプな男性性からの解放というメンズリブ讃歌の側面もあって、ケンやアランも含めて全員の痛みを救ってゆく描写は実に感動的であり、同時に、第一に男性の痛みを救ってあげないとギャップが埋まらないという構造自体がそもそもアンバランスで特権的だということもそのまま映しているのが真っ当だと思った。生と死と老いについての描写、素直に胸を打たれてしまう。ケンたちの争いシーン長かった。字幕、マイルドな表現になってたのは何か理由があるのだろうか。
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追記
「この映画はメンズリブ讃歌だ」という論調に終始するのは前提にあるフェミニズムの精神を矮小化してしまうので上記はそういった意図で書いた訳では無いのだけれど、既存の性規範やマスキュリニティからの解放を望むシス男性ほど観ておいて損はないと思う。
