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バービーのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

女の子は自分の人生で主人公であれ!そう、それは心(自尊心)と体(婦人科)両方において。それが子どもには分かりやすく、大人にも素直に届く映画だった。バービーランドのポップなビジュアルでもってメッセージが大胆に単純化されてるのすごい👏

ただ、それ以前に私は多分、二つの世界の仕組みがピンと来なかったので、グッと来そうで来ないという感じになってしまった。リアルワールドのバービー1人につきバービーランドの1バービー?マトリックスみたいな仮想世界?けど人間もバービーランドに行けるみたいだし、その時は服がバービー仕様に着せ変わるの?最後バーバラ・ハンドラーと名乗ったバービーは今後人間?今ってマルチバースの優秀な映画がたくさんあるので、本作は二つの世界のクロスがどう機能しているのかが気になって、メッセージに集中できなかった。鬱バービーも、「現実を生きるリカちゃんねる」とかセンスいいコンテンツが既にあるためか自分には刺さらなかった。(でも高慢と偏見は絶対見ようと思った)オープニングのオマージュシーンも、バービーがモノリスとして巨大にそびえ立つ意味はなんとなく分かったけど赤ちゃん人形の壊し方が執拗…
あと、ケンの着地もイマイチどこか分からず…「男の子」の集団心理や争いの発端がこれまた極限まで単純化してあってなんて切なくかわいい生き物だろう…とはなる。けれどバービーを洗脳するような邪悪な力もある。それが「僕は僕でいいんだ」と解放された転換点どこだっただろう…見逃したのかな…「男の子」パートはあと10分くらいあれば…

全体的にちょっと引いたまま見た感じになった。もう一回見たら分かることもありそう。そしてそのあと何回も見たくなるかもしれない。

でも何回も見たいのはほんとそうでバービーランドの街とインテリアかわいすぎ、音楽もピッタリ、お洋服も全員100点、サーシャとグロリアも結局かわいいお洋服とヘアメイクで気分が上がってる、定番のバービーになる必要はなくても、オシャレして自分を楽しみたいし、自分のままで「バービー」って呼ばれたらどんなに嬉しいだろう。間違いなくパワーもらえる、ピンクって魔法の色だね、そして一生オシャレしたいねって思う映画!



ミームの件については、日本の公式がいち早くメッセージを出してくれ劇場での鑑賞を後押ししてくれるものとなった。自分の理解の更新をする機会にもなった。
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