タカヲ

バービーのタカヲのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

06-K-13

単なる女児向け玩具の映画化と侮るなかれ。監督はグレタ・カーウィグ、製作にマーゴッド・ロビーが名を連ねてる時点で子供向けの作品ではないとは思っていたが、ここまで強烈なメッセージ性を有するものだったとは…。
特にバービーランドに戻ってくる終盤。「男らしさ」をやたらと強調したケンたちの言動はあまりにも露骨かつ滑稽で、男性の身である自分からすると肩身が狭くなっちゃうほど。政治家や大統領など、それぞれの個性を持ったバービーたちが単なるケンのガールフレンドに成り下がってしまうのも、妙に生々しくて辛かった。とりわけバービーランドは女性優位の社会だから、現実世界とのギャップがより強調されて見えた。

ただ女性優位の社会を訴えるだけでなく、ケンに対してステレオタイプの男性像から脱するよう説いてるから、男性にもそれなりのフォローはある…のかな。アランが大して活躍してなかったのが残念。

あとバービーが人間になるのはちょっとやり過ぎかな、と。しかも身籠ってるし。
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