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バービーのandardのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.8
着せ替え人形のバービーが主人公となり、人形たちの世界と現実世界を行ったり来たり。

結局どういう話なのかよくわからなかったけど、主張したい内容はもっともだし、所々のジョークは笑えた。(段々と、このジョークを理解できる自分に酔っているような気もしたけど)
オチも上手いなと思った。

バービーランドと現実世界とマテル社の関係が上手く理解できなかった。そもそも真面目に考えるべきなのかもわからないけど。
短く登場する人物にもセリフを付けたりして、やさしさを感じた。

こんな内容を許容するマテル社もすごい。
生みの親の元社長を登場させて、脱税で退任した話を出すのは、すごいしバカ正直。

幼児が最初に赤ちゃんの人形で遊ぶのは、直近で身近な母親に自分自身がなる行為なのに対して、成長したバービーで遊ぶ子供は自分がやりたいけど、まだ出来ないことを人形に託しているだと思われ、その違いになるほどなと、思った。
それにしても、2001年は良いんだけど何も赤ちゃんの人形を叩き割ることはないだろうに。

バービーたちが現実世界に来て、タイツでローラーブレードしてたら、街の人に何その格好、というリアクションされるの、パブリックイメージとしてのカリフォルニアと随分違うなと。

エンディング曲の低音で劇場が揺れていた。
予告編で使われていたMake Your Own Kind of Musicはいい曲。

いずれにしても、本国でヒットしているようでマーゴット・ロビーのプロデュース作品も、グレタ・ガーウィグの監督作も、今後も見られそうでよかった、よかった。
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