監督がグレタ・ガーウィグということで、期待感しかなかったけど、そんな期待を超えてくる最高の一本だった。
バービー人形という題材を使って、ジェンダーに関する話(バービーランドは女性優位社会という設定)だったり、自分は何者かという自己実現の話だったりを、かなり肩の力を抜いてポップなコメディに描ききってて、終始笑えて面白かった。全くもって説教じみてないからいい。
そして、グレタ監督の信頼感の賜物なのか、主演のマーゴットも”定番”としての金髪ガールを自虐ネタ込めて演じ切ってたし、それ以上にライアン・ゴズリングがすごくよかった。筋肉隆々な金髪のケンを皮肉たっぷりにやり切ってて、あれは監督を信頼しているからこそ引き受けたのかなぁと思った。
バービーを通して、”自分らしくありのままで生きようぜ”をこんな形で受け取るとは思いもよらなかった。最高。
