わらびもち

バービーのわらびもちのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きなGreta Gerwigが監督ということで前から楽しみにしてて、服装にもピンクを取り入れて映画館へ観に行きました!
本当にピンクだらけやった!

キャスト(豪華すぎ)、セット(本当にバービーのプラスチックの世界)、音楽(Dua Lipa, Charli XCX, Billie Eilish, Pinkpantheress等参加してて嬉しい)、ダンス(ライアンゴズリングも)が素晴らしかった!
キャストについては短パンのマイケルセラが出てるのは知ってたけど、Sex Educationの主要メンバー3人もここでまた共演してるのは驚きやった。たまたま?!それにしてもマーゴットロビーの妹かと思うくらい顔似てる。

あと分かる人にしか分からないだろう小ネタも散りばめられていて、中には本当に分からんやつがあって気になって仕方ない。
Duolingoとかバーケンストックとか現代ならではのネタもあって面白かった。
それとイントロのあれは映画史に残りそう笑
製作側のユーモアやひねりに対する必死さが伝わってきた笑

Greta Gerwigが今まで監督や演技をしてきた映画が女性を中心にしているのがほとんどで、今回もバービー人形自体が女の子で、かつ女の子が遊ぶおもちゃということでフェミニスト的な視点から切り込まれています。
昔遊んでくれていたお母さんとその娘がBarbieを助けてあげるところで、お母さんのあのスピーチが良かった!女性として生きる中で常に周りからの期待に抑圧されて自分らしく自己表現することが難しくてストレスが溜まってることを代表して爆発してくれてるようでした。

バービーとケンが製品としてもセットで売られているけど、実際ケンは「お飾り」でしかなくてバービーも鼻であしらう程度の扱い。
Real Worldで学んだ?家父長制度を持って帰ってきてBarbie Landでケンと男たちが支配する、女性からしたら最悪の王国を作ろうとする。それを阻止しようと男の弱みや習性を活かしてBarbieたちは元通りにしようとする。けどその後ケンに対する態度を見直して、Barbieがしたみたいに自分が誰なのかを探しに行くようにアドバイスをしてケンは”Ken is me!”と叫んで自分中心に生きていく一歩を踏み出す。

けど正直ケン(的な男性)は見てて、自立して自分の為に生きろよと思ってしまった笑 
Real WorldとBarbie Landの行き来ができるとかその行き方とかはもう深く考えない方が良いんやろうけど、なんか無理矢理感があったな。
会社の重役たちと男ばっかりなのも気になって、それでもCEOは少女に夢を与えたいっていうのが信じられなかった。
Barbieの生みの親も出てきて脱税の話とかしてたけどそれ必要やったかな〜と思ってしまった。

最初はピンクの洋服だったのに最後は黄色いドレスを着ていて、髪型もメイクも落ち着いていたのがBarbieの内面の変化として表れていた。
最終的にBarbieが自分で自分のことを考え始めて、人形だとしても死への恐れや無気力を感じるということを描いたのがこの映画が伝えたいことの中心にあるのかなと思いました。