Hi Barbie !!
鑑賞前まで、「実写版:バービー」としかイメージしてなかった自分が浅はかでした。
時代や世相を反映していた「バービー」が存在していた世界は、こんなにも不自然で、不条理だったとは。
そして、僕らの生きるリアル世界に対しての風刺に満ちた作品になっていることは、恐れ入りました。
バービー自身や周りのキャラクターは、男尊女卑の時代に作られた女尊男卑の架空世界で、それらが、人間のリアルワールドを訪れたバービー&ケンの、そのそれぞれの捉え方によって世界観が崩れていく様は、とても興味深かった。
「フェミニズム」という言葉で表してしまったら簡単なのかもしれない。
でも。そこは過去作で、現代を生きる痛い女子や19世紀の女性たちを上手に表現していたグレタ・ガーウィグは、そんな単純な描きかたなんてしない。
女性とは(同時に男性とは)?
女性らしく(男性らしく)生きることとは?
を問いかけ、それらは、絶対的に主張するものではなく、「らしさ」の混在があって、人生なのでは、と示したものだと感じている。
だからこそ、バービーをバービーに完璧になり切ったマーゴット・ロビーは素晴らしかったが、それ以上に、ライアン・ゴズリング熱演の、ケンの存在そのものがとても良かったと感じる。(もちろん、シム・リウもね!)
まぁ、説教臭いといえば、それはそうなのだけれども。
ちょいちょい出てくる小ネタ。
センスあるなぁ。
お気に入りは「ザック・スナイダー版ジャスティス・リーグ」
ただ、字幕の訳しかたは、ちょっと気になってしまった。。
んじゃ。
AQUA「Barbie Girl」を聴いて帰ろうかな。