フェミニズム映画ではある。でも、それに寄り過ぎず且つ男性を決して敵とはせず、フェミニズム要素のある映画の中ではかなりバランスの良い作品なんじゃないだろうか。
このストーリーを作りそして2時間で描き切る手腕すごい。
普段は敢えて見ないようにしている、女として生きることの煩わしさを自覚させられて胸が痛かった。そういう意味では辛くもなるけど、見てて「嫌な」映画ではない。女性上位であるバービーランドを作ったマテル社の上層部は全員男性とか、フォトショや金融の事がわからない女性とか、所々の仕込みが効いている。これ、バービーでやらなかったら相当なブラックコメディになってると思う。
男性女性で味方が変わりそうな気がするし、何なら年齢によっても変わりそう。
ただ良い映画だったと言うには、テーマが自分にとってリアルすぎてチクリとする。もっと年を重ねて、また見返したい。
