千住コンサ

バービーの千住コンサのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.0
予想の斜め上を行く傑作。

※予告編が本編のメインテーマ、メッセージをネタバレしていないのが、私には良かった。

※単なる全編ピンク色の陽気なフェミニズムだけの映画ではなく、ブラックユーモア満載の🎦映画であり、デートや子供連れには不向きな映画だと思った。

※80年代のクリントン大統領の時代のまだまだ男性主導だったアメリカ🇺🇸社会への風刺が効いていて笑えた。

※"ヘタレな金髪"KEN👦たちによるミュージカルシーンは、劇場にたくさん来ていた女性客、外国人客と一緒に大爆笑して楽しんだ。

※ピンクが鮮やかで映像の見た目も楽しめて、終始コメディとミュージカルで笑わせつつ、バービーランドを鏡のようにして、現実の人間社会の男らしさ、女らしさの固定概念、資本主義の問題を客観的に観察している自分に気付かされるという、実は社会学的な、哲学的な深い映画だった。

笑いながらも、最後はまさかの感動の人間讃歌で、Barbie👧のみならずKen👦の映画とも言え、男性の映画ファンにも刺さる映画として、強くお勧めしたい。
千住コンサ

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