無何有郷

バービーの無何有郷のレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.5
フェミニズム映画と評されていたのを知って観に行ったが、大部分の「フェミニズム」パートはバービーという商品に付随する白人中産階級のネオリベイデオロギー&アメリカンドリームでしかなく、真髄は「死」も「生/性」もない、再生産労働という概念すらないピンクの世界で遊んでいた私たちはどう現実を生きるか、というテーマなのかなと。その意味で宮崎駿の『君たちはどう生きるか』のファンタジー批判に近いものを感じた。『2001年宇宙の旅』始め名作映画の影響やオマージュが随所にあったのは面白かった。
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