バービーランドは男性優位社会ならぬ女性優位社会。ケンは、かつての(ところによっては今の)女性。
ケンはビーチの人としてバービーに気に入られる以外の生き方ができない。そして反乱を起こす(バービーランドを男性優位社会に)→鎮圧。
鎮圧後のバービーランドでは、ケンにもビーチの人以外の仕事をさせてあげよう、男女平等だしね、となる。でも、判事になるにしても、地方裁判所は良いけど最高裁判所はダメ(ガラスの天井)。
そして、バービーはそんな女性優位なバービーランドを去り、未だ男性優位な人間社会へ行って、もしかしたら男性と恋をして子どもを産み、老いて、いつか必ず死ぬ人間として生きることを決意する。
過去のフェミニズム運動の歴史を男女逆にして描くことで、男性優位社会を否定しつつ、行き過ぎたフェミニズムにも疑問を呈する作品と受け取りました。
途中、ケンが自分は尊重されるべき男性なのだから、医者etc.をやらせろと言ってまわって、仕事できないのに？と断られるシーンがある。ケン(男)ってバカだよねーと笑うとこかもしれないが、今ダイバーシティ推進の名の下に起きていることを揶揄してるようにも思う。
これアメリカで大ヒットしてるらしいけど、どこがウケてるんだろ？
