キモサベ

バービーのキモサベのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.3
何がって、別に“バービー”には特別の思い入れはござんせん
関心があったのは、監督さんがグレタ・ガーウィグ(彼女、女優さんでもあります)だったから・・・それだけでやんす

さて、前段ですが、バービー+キノコ雲の投稿で炎上、本社ワーナー・ブラザースが謝罪・・・出だしからなんかケチが付いちゃった本作、監督にはお気の毒でしたね(興行に響かなければよいのですが)

さてと本題です
お人形さんバービーの実写版・・・的な甘い考えの皆さん、とんだわけです
ど~して、ど~して、メッセージに富んだ作品でありました
以下、思いつくままに

まずはオープニングの「2001年宇宙の旅」に大笑い
バービーの登場がいかに“エポックメーキング”だったか?・・・マテル社、自画自賛じゃん

この映画は、自身“おもちゃ”として我が世界(バービーランド)を謳歌するバービーが人間社会に足を踏み入れたことで『“性”を認識してしまった』映画です

これは、ただの“お友だち”だったケンにも言えることでした

性についての露骨な会話には、ちょっとビックリしましたけど・・・そう、自分たちにはアレが“付いていないんだ”という

バービーは男たちから、そのスーパープロポーションを性の対象として見られ、ケンは現実の男“性”社会を目の当たりにし、これまでの“添え物”だった自分に気付かされます

性の葛藤の物語
グレタ・ガーウィグは女性監督ですが、今だから別に驚きませんが、映画業界そのものが男社会にどっぷり浸かってる?
バービーを演じたマーゴット・ロビーにしたって、特に女優業はある意味“商品”的な扱い?
そう、このお話は二人の女性映画人の葛藤でもあったかと?

さてと、あれこれまとまらないことを書いてしまい、すみませんでした

おとぎ話感覚の軽いつもりの劇場鑑賞のはずが、劇場を後にする頃には、ハリウッドに限らない、ジェンダー問題であり、MeToo運動であり、まんま“今”を考えさせられる、実に不思議な一作となりました

【追伸】
そういえばいつだったか、アカデミー賞も○○“男”優賞とか、○○“女”優賞とか区別なくす話を聞いたような?

アカデミーついでに
グレタ・ガーウィグもいい作品連発してますよ・・・監督賞もそう遠くないと睨んでいるのですが
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