世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描く。
めちゃくちゃ面白い映画というのではなく、感心させられるというのが正直な感想。
この題材で今どきの社会問題入れつつも、よく2時間程度の娯楽映画にまとめたなぁと、監督に感心。
その監督にオファーしたプロデューサーが凄い。
ノア・バームバックとグレタ・ガーウィグ監督が共同で脚本。
ダメ人間をキュートに描くのが非常に上手いと感じる。
そして、POPなコメディなので観やすい。
男性中心社会の滑稽で皮肉な描写もあるけれど、女性エンパワーメントだけでなく、全方位的に今を生き辛い人へのエールと感じた。
プロデューサーのマーゴット・ロビーの演技も素晴らしかったし、なんといってもライアン・ゴズリングのダメ男演技が秀逸で感心。
問題が山積みで非常にきな臭くなってきた現代。
何が正解か分からないけれど、ケンisケンの精神で少し気持ちを楽にしよう。