全方位に笑顔ふりまく作品
「難しいことは分かんないけど、ポップでキュートで面白かった」
「やっぱり自分らしく生きるのが一番」
「いまこそ家父長制を打倒すべき」
どの層にも響くように絶妙な采配でもって作られた作品なんだなと思いました
悪く言えば、絶対に炎上したくない
これは監督のインタビューにあったんですが、監督は「後に続く女性監督」のことをすごく気にされているみたいです
女性の監督の地位向上
より多くの予算が取れるように
より話題作を撮れるように
ここで自分がこけるわけにはいかない
女性だって売れる映画を撮れるんだと証明する必要があった
私はもっと監督なりのフェミニズムが見られると期待してたんですよ
それが、蓋をあけてみたら「男性同士を争わせてその隙に女性が主導権を奪う」？なんだそれ？合コンのテクニックかよ…
上記に書いたように、絶対に成功させる必要があった監督は、一定の層から反感を買うような表現をできなかった
それが見ていてすごく歯痒い
誰にでも好かれるイイ子ちゃんなんてわざわざ見たくない！
もっと、こう、監督の主義主張をびしびし感じたかった！
と言ったところが私の感想です
悪口みたいになっちゃいましたけど、
勝ち負けの話しではないので、観賞後ハッピーになれるところは良い映画でした
