ライアン・ゴズリングの大ファン。
なもので、ケンのビジュアルがどうにも痛々しく見えてしまって、あまり期待せずに観ていました。
けれども、ポップでカラフル、なのにブラックなユーモアでいっぱいな世界に惹き込まれて、どんどんと面白くなり、やっぱり俺たちのライアンはちゃんとゴズリングしてくれていたし、作品としても期待値を超えてくれた。
彼は不遇に抗う切ない役を演じさせたら天下一品だ。
それに、あの反転するアイデアは素晴らしかった。
「これはスコア5の満足度かも」
と嬉しく感じていたのだけれど、ラストの手前で失速してしまった。
どうしてだろう。
バービーの最後の選択の描き方かなあ。
序盤のライトな表現の選択との対比がもっと明確であって欲しかった。
その選択は素敵だし、決して間違ってはいなかったのだけれど、描き方が個人的にはあんまりで、カタルシスを得られなかったのかも。
でも全然面白かったです。
とにかく、ケンの活かし方がとても巧くて、気に入った。
おばあちゃんのバービーとか、おじいちゃんのケンも発売してください。
もしかして、すでにあるのかな。
マーゴット・ロビーは「アイ,トーニャ」(最高)のような破壊力のある役もまた観たいです。