やぁま

バービーのやぁまのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.8
マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングじゃなかったら成功してなかったんじゃないかってくらい主演2人が良かった。
キラキラハッピー映画かと思って観に行ったら意外に社会派でびっくり。
フェミニストがこぞって評価上げそうだけど、私はフェミ映画には思えなかった。
生まれ持った性別やら肩書きやらのせいで、望んでもいない固定観念を押し付けられて苦しんで、人間社会って本当生きづらいね。
全員が全く同じ常識や価値観を持っていて、個性が淘汰された上での秩序ある暮らしは退屈だけど、多様性が当たり前の中でそれらを互いに認め合える世界にできたら素敵だよね。
人間が先入観ありきで他者を評価しまうのは、それだけ他者と向き合う行為にはエネルギーが必要で、自らが傷つけられるリスクすら孕んでいるが故だと思うけど、結局そうして殻に篭っているだけでは、それこそバービーランドと同じで、ハリボテの空間からは抜け出せないんだろう。
セクシュアリティ云々ではなく、一人の人間として、個と個として他者と向き合うことが出来れば、もう少し相手のことを理解しようと思えるのかも。
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