予告を見た時の最初の印象とは全く違った。
国の違いはあるが、女性として生まれ、日本で教育を受けて社会に出て働いている自分の、多くの同じ世代・環境の女性も感じてきたであろう幾つもの感情が掘り起こされた。
（フェミニズムと一言で言うと他の様々な意味が含まれてしまう気がする）
バービーにあまり馴染みの無い自分でも、その人形がおもちゃ以上の意味を社会的に与えてきたことを知る。
本当は誰もがいつまでも大人になんてならずにバービーランドに居たかったけど、色々なことに気がつき始めたら、もう元には戻れない。
（この感情、自分的にはとても心当たりがありました・・・笑）
ラストのバービーの選択は良かったな。
まずは自分と向き合うことからしか始まらないんだなと。
ここに向き合うまでもなかなか辿り着けなかったりする・・・
あと、女性でも権力を得たい人はいるだろうし、男性でも組織やヨイショを嫌う人はいるだろう。
身体的な特徴でどうしてもカテゴライズされたり分ける必要がある場面はあるけど、
それ以外では女性と男性の分断ではなく、それぞれ個々の性質を持った人間同士の集まりで、それぞれを尊重し合える世界ならいいのにな。理想論。
それぞれの社会に対する違和感を対立ではない方法で話し合えたら。
改めて漠然と抱いてきた、成長する過程での違和感や疑問を考えさせてくれた映画だった。
