のぶぃ

バービーののぶぃのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
1.5
コメディーとしてはある程度笑えたがアメリカでは本当に社会的、政治的な映画として観られてるんだろうか、謎だった。
映画に社会性、政治性を求める必要もないと思うがフェミニズムを扱ってると思う人がいるというのがわからない。
男も女も馬鹿にしたお嬢様映画にしか見えなかった。
バービー達がやり返してることは男が女にやってきた抑圧と何が違うのか。やり返したいだけなのだろうか。
数少ない現実社会のシーンでiPhoneらしきものが出てきながらランボーのポスターやクリントンが大統領だったり、いつの時代設定なのか。誰かが言っていたように現在もバリバリのトム・クルーズだと批判されるから。トランプやバイデンだと色んな層に怒られるからと気を遣ってるだけだろう。
結局マイノリティーでもなんでもなく『普通の白人』バービーである主人公が特権的に人間になり女性として子供を産むという幸せを手に入れる。
LGBTQ+の人達や経済的、身体的、健康状態など様々な理由で子供を作れない人が身体的、精神的な性別はともかく多くいる。
多様性などどこにもありはしない話で終わる。
当然子供が欲しいという願いを否定するわけではないがむしろ女はこうあるべきという押し付けのようにも感じるラストだった。

というかハリウッドは女性監督が評価をされるというだけでそんなに騒ぐのかというのも驚いた。
ヒットはともかくフランスならアニエス・ヴァルダ、現代の日本なら井口奈美や西川美和など色々いる。(元々監督の性別で見ないので気にしたことはあまりない)
ソフィア・コッポラは血筋のせいで特権的に見られるのだろうか。
ヒットを飛ばしたことが大事なのだろうか。
よくわからないブームだなと思った。
のぶぃ

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