Rita

バービーのRitaのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.6
Barbie世界は女社会、現実世界は男社会。

コメディでありながら、想像していた話とは違ってブラックな深いテーマを取り扱っていた。現実を知ったバービーは自分の"個性"がないことに喪失感のようなものを抱く。

性的かつ白人に中心化された美しさを象っている、女性に理想の美を押し付けていると批判があったことを映画を見て初めて知った。バービーの反ファシズム的要素だったり、ジョークを使って現実問題の深刻さやこの作品の何がおかしいのかを伝えようとしているんだと思う。

幼稚園の時にハワイ旅行に行った時に、はじめて買ってもらったバービー人形。さまざまな人種、髪型、服装のバービーが棚にたくさん並んでいたのを小さい時に見た光景がぼんやりと頭に残っている。バービーはどれも輝いていてお洒落で、当時の私からすると憧れの女性像でもあった。劇中のケンの扱いを見た通り、私はケンを一度もほしいと思ったことはなかった。そして、バービーを持っているのは私だけだったので1人でバービーと遊んでいた苦いような記憶がある。
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