このレビューはネタバレを含みます
ローマから帰りの飛行機で吹き替え版のみ観れたので視聴。
昨夏にアメリカで『オッペンハイマー』と共に色々な意味で話題になったのはしっていたが、内容については前情報なしで見た。
そのため、風刺的というかフェミニズム的内容なことに最初は少し驚いた。
男性の中には不快感を覚える人もいるとは思うが、”バービー”という女性主体で実際には存在しない世界観と、現代社会という男性主体で現実に存在する世界観を対比させているのは、凄く上手いやり方だったと思う。
ただし気になったのは、問題の解決策が提示されないまま、両者が平行線で終わってしまった点だ。
バービーの世界では女性主体であることを肯定している今回の結末では、同時に、現実社会が男性主体のままであることを肯定することにもなると思う。
その点では少し残念というか、物足りなかった。
【吹き替え】
