「女らしく」「男らしく」生きるとは、何と無意味で馬鹿馬鹿しい事なんだろう。
フェミニズム映画ではあるけど、女性の地位向上を訴えるだけで終わらせず、その先も描こうとする姿勢も良い。
男の自分には居心地が悪くなる場面が結構多かった。人間世界に今なお残る男社会の仕組みを学習して、バービーランドをケンの世界"ケンダム"へと変貌させるケン。最初は調子乗りっぷりに腹立つんだけど、これはずっとケンがバービーに抱き続けてた思いなんだと分かり、更にそれは現実世界で女性が抱く思いと同じなんだという事も分かってくる。
現実世界に繋がる男女差別の問題を、男女の立場が逆であるバービーランドで描写する所がとても面白い。すっごくややこしいけど…笑
初っ端『2001年宇宙の旅』オマージュで始まるのにはびっくりしながらも爆笑した。
映画評価基準
この映画が好きか 7
没入感 8
脚本 8
演出 8
映像 8
キャスト 10
音楽 7
余韻 8
おすすめ度 8
何度も観たくなるか 7
計79点