バービーの身体的問題解決(自分探し)を通じて、観客に社会的性差について問い直すストーリー。
この作品のすごいところは、それを深刻にではなく面白く軽快に語っているところだ。
元々バービーは女の子の憧れとなる人形(おもちゃ)になるため生まれた。しかし誰からも親しまれる人形になった結果、バービーは子供たちが自分の将来に思いをはせる人形ではなく、社会にとっての理想のFigure、男にとっての理想の女像をとして語られるようにもなった。
こうしたバービーの歩みを通じて、フェミニズム問題を考えることができるが、この映画はケンの悩みもみせることによってもう一歩を先をみせようとしている気がする。
誰かの(社会や他の視線理想)のためではなく、自分の憧れ(なりたい自分)を大切にすること。結局はそれが差別や上下を生まないことになるっていうことをいいたかったんじゃないかな。
女性尊重主義みたいな映画だったらどうしようと思ったけれど、そうではなかった。(バービーとケンとの最後の二人の会話からそうではないというとを感じられる)てか100分そこそこでこの情報量素晴らしい。
