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バービーのmeのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
1.0
プロパガンダ。映画とは呼びたくない。
私はこんなものが受賞などする世の中が怖い。
逆張りかと思うほどのフェミニズム、結局は女尊男卑となり本来の意味でのポリコレですらない。ヒステリックで妄想的な思想家の脳内を見ているようで不快だった。
そもそもバービーの実写版としてはマーゴットロビーは老けているし顔つきが似てないし仕草とか、役作りが足りないようにみえそもそもヴィジュアルが残念だった。
それ以上に映画としてのトリックも私は良く思わなかった。
バービーの世界との対比として現実世界を過剰に珍妙でイヤな男性社会として皮肉たっぷりに描いているが、これではむしろバービーランドと現実のコントラストが効かなくないか?
単にバービーたちが女尊男卑の世界から男尊女卑のいやらしい世界に来ちゃっただけのブラックコメディになっていた。
あと、ちょこちょこ下ネタで「薄汚い現実」や「男のイヤなとこ」的なものを象徴するシーンがあるが、下品で陳腐でつまらない。
こんだけ多方面の思想家を刺激する作品でありながらも、結局主題はなんだったのかもよく分からない。
私には、女性たちが「個々の性格や能力」を無視して自ら自分達を「女性」という枠に嵌めて、気に食わないことをかたっぱしから女性差別のせいと他責に文句を言っているようにみえた。
自分達を性差別から解放しようとしながら、男を性差別しこき下ろして楽しそうにした後、「ただ自分らしく生きよう」と謳われてもついていけない。結局、男性社会をひっくり返して女性社会としたあとに多様性も言っときたい的な?

あと、ふるい固定観念な女性らしさを否定するように社会的地位のある女たちをあんだけ理想として描くわりに、最終的には全員いかにも女性らしいピンクでキラキラな服装で活動し、生き生きしている様子を見せる矛盾。

人は、ジェンダーを語る前に自分自身のレベルや生き方を謙虚に測らなければならないと思うが、この映画はそこを忘れている。まずは個人として成熟したうえで性別による理不尽を正確に認識しろよ。文句をいうまえに自己研鑽をしろよ、そこがないとただの怠惰だよ。
都合が良いことばかり主張するな。
バービーが人間に生まれ変わろうという決断も、いきなり感覚的な描写になりテキトーだし。
それに最後の婦人科に行くくだりはなに?意味わからなくてそこだけ2回みた。気持ちが悪い。
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