バービーが現実の影響を受けて死について考え出したことで異常が出てきて、現実世界に戻って元に戻ろうとしたら、バービーランドがおかしくなったという話
コメディ要素とフェミニズム要素のメッセージを詰め込んだ作品
男女の社会的な問題を現実とバービーランドの対比で逆の姿で描いているのは面白いし、かなりメタ的な要素やアメリカの文化要素も詰め込まれているため、アメリカで流行ったのもわかる
とはいえ、そもそもバービーへの認識などで文化醸成されていない日本で流行っていないのも納得
自分のなりたい自分になろうというバービーらしいメッセージの一方で、結局社会的に寛大になったとはいえ、まだまだ差別が残っている様をバービーランドの方で描いたのがうまいなーと思う
最後で決して非凡なことになろうとか職に就こうとかではなく、女性として当たり前の要素を取り入れたことで社会的に高い地位を目指すことが正ではないというメッセージも込めて、全編を通してのメッセージに統一感を持たせたのも秀逸ではある
子供のおもちゃを現実の要素をうまく入れつつ大人向け作品として展開し、IP戦略を打って出たマテル社の戦略として商業的にも面白い作品
ピンクでおもちゃらしい世界観と現実をリンクさせたメッセージは面白いものの特に刺さりはせんかったし、なんならメッセージが鬱陶しいと思ってしまった
