このレビューはネタバレを含みます
“なんだこのしょーもない映画”からの“へー、バービーやるやん”笑
くだらなさに辟易した中盤あたりから寝落ち
ハッと気付くとなんと！
定番バービーが意を決して人間世界で生きていこうとしているではないか
わけがわからず急いでタブレットを早戻しし、睡魔と闘っていたあたりから途切れ途切れになっていた記憶を繋いだ
なるほどー…
単純に本作の印象がガラリと変わったのは言うまでもない😂
これまで知らず知らずのうちに社会から押し付けられていた女性としての価値観とヒールを脱ぎさった彼女が今後どのように生きていくのか、少ーし興味を覚えつつエンドロールを迎えた
本作、社会における女性の意識改革を促すため、正攻法ではなく多くの女性の憧憬対象であるバービーの、”精神的推移”という一風変わった切り口を用い描かれた作品だった（私個人は別にバービーに憧れてないけど😅）
バービーたちが住むパステルカラーで彩られた世界は現実味に乏しく、住人全員の精神が発展途上かつ時代錯誤
「女だって！」とか、「女でも！」とかわざわざ言葉にして言うこと自体ダサいのに、「女の不遇な時代を払拭してあげたのよ」と妙なプライドを持ち生き生きとしているバービーたち
そのくせ、“女＝ピンク”で固め、踊って騒いで毎日を楽しく送るだけ
追求するのは飽くまでも“女の子として”可愛かったり、“大人の女性として“かっこよかったりのイメージであり、そこに“ひとりの人間として”という発想が生まれる気配は一欠片もない
男性優位社会に目覚めた男たちと戦うのも中学生レベル
ところが突如として（色々あってw）バービー開眼！
既存の概念を打ち捨てたバービーは作られた幸せな世界から飛び出すという大胆な行動に出たのだ
まあ実際のところ、いくら何の資格も特技もない定番バービーといっても、あれだけの美貌とプロポーションを持ってる人と、そうでない人とのスタートは初っ端から違うと思うけどねー
そのあたりまで本作で描くのは尺的に無理だったと思う
なんにせよ、赤ちゃん人形を叩きつけてボッコンボッコンのバッキバキに破壊するのはやめよう
物は大切に、赤ちゃん人形にはお手柔らかに…👶
