マーゴットロビーがそのままリアルバービーで可愛いし、明るい音楽におしゃれなファッションと映像で楽しく観れる映画で良かったけど、言ってしまえば薄っぺらい。
この映画を作った女性監督は、男性中心社会の中で生まれたバービーが、女性だって何にでもなれる、大統領にも最高判事でも！と女性をインスパイアし続けて女性の地位向上に貢献してきたはずなのに、実際マテルの役員に女性はおらず、結局男性中心で世界は回ってるままだということに疑問を呈したかったんだろうし、途中のセリフで出てくる「痩せてなくちゃダメ、でも痩せすぎちゃダメ。偉くなるべき、でも偉ぶるな。男のために綺麗でいろ、でも綺麗すぎてはいけない」を女性にだけに高い理想を求めるなというメッセージを伝えたかったのだろう。それに賛同できたとしても、男性社会を倒すために描かれ方があまりにお粗末だし、ライアンゴスリング演じるケンがあんなに軽薄で浅はかで頭の悪い描かれ方では、逆にあれくらいおバカな男じゃないと女は倒せないってこと？と思ったひ、監督の評価を下げるだろという気がした。
