わたろー

バービーのわたろーのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.0
自分がバービー人形を持っている子どもだとして、『バービーっていう映画があるんだ!観てみたい!』ってなったとして、これか〜とは思った。すずめの戸締まりにおける東日本大震災じゃないけれども、実在するものでここまでシニカルに描ける器量に感服。特にバービー人形を当たり前のように使って遊んでいる子どもたちの数年後の感想を聴いてみたい。

男女二元論で単純に語らず、女側の味方をする男もいるのが良かった。全員が性自認が自分の身体と同じなのは、この題材ではしょうがないような気がするけど、そこを乗り越えていく作品が傑作として残っていくのかなとも思ったりした。

『哀れなるものたち』とある意味では逆の結末になったことも興味深い。
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