バービーとケンばかりのおもちゃの世界からはじまり、次第にリアルな世界と干渉しだすことによって、観ている誰しもがリアルな世界はおかしいと自然に思える構成でよい。
女性のみならず、男性の生きづらさ(マッチョな男らしさ)も描いており、「あなた自身でいいんだよ」と言ってもらえるのもいい。
ピンク一色なセットはかわいく、誰でも笑ってみられる一方、男性はこれもダメだったんだと気付かされる部分が必ずある気がする。
個人に対してどうあるべきかは示される一方、社会がどうすれば良くなるかは示されたと言い切れず、みんなが作品をきっかけに議論すべきところ。
特に日本においては、まだジョークにすら昇華できていない部分が多い気がする。