surume

バービーのsurumeのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

おいおいジャパニーズ大丈夫か
この映画がピンク色でかわいかったとか
ちょっと重すぎちゃったとか
言ってるやつヤバさに気づきなさい

人形は生命語る時のオマージュで
結構使われることを念頭に話します


〈序盤~中盤〉
ヘンテコバービーがどう考えても
ヴィヴィアンウエストウッドみあった

「洗脳されるか、ヘンテコ扱いされるか」
「女はステキじゃないといけない」
「スリムでも痩せすぎてはダメ」
「痩せたいは禁句、
言うなら健康的になりたい」
「でもスリムじゃないとダメ」
「お金は持つべきでも
ガツガツしちゃダメ、下品だから」
「偉くなれ 選ぶるな」
「リーダーになれ、でも下の意見を聞け」
「母親業は楽しめ、でも子供自慢はダメ」
「キャリアは持て、でも周りの世話もしろ」
「男のワガママに付き合え」
「指摘すれば文句扱いされる」
「美しくいろ、でもやりすぎるな」
「男にモテすぎると
女友達に脅威を与える」
「目立っちゃダメ」
「常に感謝すること」
「世の中不公平だけど
飲み込んで感謝しろ」
「絶対に老けちゃダメ」
「失礼なのも気取るのもダメ」
「自己中も挫折もダメ」
「失敗も怖がるのもダメ」
「はみ出すのもダメ」
「評価するどころかお礼も言わないのに全部女が悪いせいにされる」

「自分だけじゃなくて
他の女が好かれようと必死になってるのをみてるのがうんざりするのよ」


あらゆる心情を言語化することで
洗脳を解くというシーンは最高だった
(1400文字で2分あるらしい
橋田壽賀子のドラマ並)

ケンの言い分は
ちゃんちゃらおかしかった

もうマジで一生弾き語りしとけ
(とは口が裂けても言えない
そんなこと言ったら死んじゃう)



小さい頃に
リカちゃん人形全裸にして
冷やして遊んでたんだけど
サイコパスじゃなくて安心した

もうとにかく嫌いだったよね
リカちゃん人形が
思い出させてくれてありがとう


最後にバービーが
ケンに謝るシーンから
ケンが自分の内面を吐露するのもよかった


フェミニストの映画とみせかけて
男性への生命回帰のメッセージもあって
すごくよかった

うつ病という便利な言葉もひろめて
みんな無理すんなよと言いたい


〈ラストシーン〉

「あなたには
あらゆる可能性を込めたの」
ルースハンドラーかっよすぎる



「あたしはもう
バービーじゃないかも」って
娘が母親から手離れる描写は泣いた

人間が一番欲しいものは
「自分を自分と実感すること」
が回想シーンで描かれていて
さらに号泣させてきた

BGMのWhat was I made for?
はドンピシャだった


とにかく走り書きだけど
また何度かみて解析したい
素晴らしい映画だった

婦人科のシーンは
「女性器がないバービー弄り」
だったらしくて笑った

女子はみんな女性器ついてるよって
ロリコンに教えて上げてください
surume

surume