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バービーのEyesworthのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.9
【すべての少女のためのトイ・ストーリー】

グレタ・ガーウィグ監督の昨年のNO.1話題作。マーゴット・ロビー×ライアン・ゴズリング

〈あらすじ〉
バービーは恋人のケンと、すべてが夢のように完璧なバービーランドで、連日パーティーやドライブをして暮らしていた。しかしある日、完璧なはずの世界に異変が発生し、バービーは真実を探るために人間の世界へ向かう。そこでバービーはある秘密を知ることに…

〈所感〉
正直イロモノとして好奇心だけで見たが、予想外に面白かった。エンタメとして完璧。現代風刺、揶揄がクリティカルヒットしている。オープニングから華やかで楽しいバービーランドをこれでもかという程に見せて、『フリーガイ』のようにある日決まりきったルーティーンから主人公だけが突然脱線していくストーリーが良かった。冒頭の『2001年宇宙の旅』の擦られ倒したパロディ人類の夜明けならぬ女性の夜明けから一気に持ってかれた。『ゴッドファーザー』などの映画を男は喜んで説明する、など映画ファンならありがちなマンスプレイニングのお痛い指摘もあったり、男性社会に対するカウンターとしてこの作品は痛烈であった。確かになぜ女の子のための会社なのに重役に女性がいないの?バービーでなくても至極当然の疑問である。結局は男性最高!でも女性最高!でもなく、手を取り合ってうまくやっていくしかないのが現実である。バーベンハイマー💥
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