何にでもなれる映画。
すべてが完璧で今日も明日も〈夢〉のような毎日が続くバービーランド。バービーとケンが連日繰り広げるのはパーティー、ドライブ、サーフィン。しかし、ある日突然バービーの身体に異変が!原因を探るために二人は人間世界に向かうことにする…。
序盤は結構楽しめました。ピンクに彩られた楽しいバービーランドの世界。階段を使わない移動手段、液体が出てこない牛乳など面白いバービーランドの設定。こんなにもいろんなバービーやケンがいるのにはビックリ。
バービーランドと真逆の人間社会にケンが触発されて、バービーランドを変えようとするのが印象的。簡単にバービーの策略にハマったりする愚かなやつなんだけど、バービーランドにおいて彼はないがしろにされてきた側(=人間社会における女性)だと思うと、彼のやりたかったことは理解できる。でもそれやるとバービーとケンの立場が逆転するだけだけど。
大事なのは性別関係なしになりたいものになれること。このメッセージは「You Can Be Anything 」をモットーにしているバービーだからこそ響くメッセージだと思うし、普段から男らしさとか女らしさとかに疑問を感じる自分にも響いた。
ただ、序盤が楽しすぎて、中盤からパワーダウンを感じたし、ラストは平等になったバービーランドが見たかったので、そこは正直がっかり。