Few

バービーのFewのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

グレタ・カーヴィグだから面白いだろうと思ってみはじめたけど、ほらやっぱり面白かった。

ファミニズムとは女性の権利主張ではなく、男女平等を主張することであると、わかりやすすぎるほど台詞で説明され、脚本でもみせてくれる。説明的な台詞も多かったけど、多分「人形」「作り物の街」という設定に紛れて、そこまで不快にはならなかった。

キューブリック「2001年宇宙の旅」がオマージュされているのはこの映画の宣誓のような感じだろうか。
現在の男性社会と女性社会がいかに形成されてきたかの歴史を網羅的にみせつつ、マンスプレイニングや重役に女性がいない問題など日常的によ〜く見かけることも散りばめられている。最終的に、「お互いを尊重するためにまずは素直に話し合おう」と着地しているのも希望があっていいなと思った。登場人物が皆、自分が置かれた環境の違和を感じ、考え、苦しみ、自分の被害だけでなく無意識の加害を突きつけられ、また悩み、皆で解決していく姿も、そうあってほしいなと思わされる。
男性社会からも女性社会からもはみ出たアランをどう扱うかと思ってみていたが、タッチしただけで特にはなにもなかったように見えた(まあ本筋じゃないから仕方ないのか)。

ちょっと長いかなと感じた(ダンスが長い)が、良い作品だった。
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