スコセッシ監督が言う〝神の視点〟でのカメラワーク、まさにその表現にぴったり、感動した。
今まで観てきたヒッチコック作品を改めて見直したいと思うドキュメンタリーだったし、まだ観ていないたくさんの作品を観るのが本当に楽しみになった。
小さい頃に〝鳥〟や〝裏窓〟を親が見ていてとても怖かったのだけど、大人になった今も怖さを感じるのは、心理的なものなのかも。カメラワークや音楽、視線、照明、全てが繊細で大胆で、観客思いのヒッチコックにまんまと乗せられてる。
〝今の映画はクライマックスの連続だ、トーキーに変わった事で美しい物を失った〟というようなことを話していたヒッチコックの美学を見た。
絵になるカットがたくさんあるもんね。
いい物を見たな。
この映画のジャケ写、この写真が採用されたのか、と微笑んでしまうラストも良い。
