静かなる超大作。どれだけ大作かというとアル・パチーノとジョー・ペシが初めて面と向かって会話(口論)するシーンが120分過ぎてだからね。
第二次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会で無法者たちの壮絶な生き様が描かれており、とても見応えのある作品でかなり楽しめた。派手な銃撃シーンは殆ど無く一見おとなしめだが、スコセッシ監督独特の演出とエネルギッシュに描かれた登場人物によって、209分があっという間に過ぎて行く。
デニーロ演じたフランクのキャラが秀逸で、マフィアとユニオン間で風見鶏的な対応を取らざるを得ない苦悩と娘のペギーとの関係性が上手く描かれているし見所だと思う。現代においても仕事や家族に置き換える事ができ、誰しもが共感するところじゃないかな。
スコセッシ監督作の集大成との触れ込みだが激しく同意、パッケージもカッコいい!