アメリカ裏歴史もの。
マーティン・スコセッシ監督お得意の分野です。
フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)の物語。
フランクの回想形式で、マフィアの仕事と政治との関わりが語られます。
あの有名なジミー・ホッファがこんな感じで闇に葬られたのかって。
ホッファは、1975年に突如失踪し、いまだに行方がわかっていない人物。
1950年ごろ、フランクは、スーパーマーケット向けに冷凍肉を運搬するトラックの運転手していました。
地元のギャング(ボビー・カナヴェイル)に取り入るために運搬していた牛肉を盗み、ギャングに横流しすることになります。
目端のきくフランクは、マフィアのボスであるラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)に気に入られます。
アイルランド系のフランクは、組織の中でのしあがるため、汚れ仕事をこなしていくしかありません。
そしてフランクは、全米トラック運転手組合の指導者ジミー・ホッファのボディーガード兼右腕になることができました。
今作では、ジミー・ホッファの失踪にフランクが大きく関わっていたという描かれ方です。
頭が良くて家族思いのフランクが、狂気を抱えていることは、前半に示されます。
娘のペギーが食料小売店の店主にコケにされたと知ると、ペギーの目の前で店主をぶん殴って、頭を蹴り、何度も踏みつけます。
このシーンが1番印象に残りました。
恐怖で声も出ないペギーや通行人の目の前で、容赦しません…