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アイリッシュマンのdesperadoiのレビュー・感想・評価

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
4.5
スコセッシによるギャング映画の集大成かつ今だからこそ撮れた新たな到達点では。『グッドフェローズ』や『カジノ』のように長尺でも時間を感じさせない速度で突き進むこともできたはず。だが敢えてそうはせず、3時間半という長さも物語上面白味の少ない部分も余さず描いたがために、それらの意味がラストシーンでずしりと伸し掛かる。時間の感覚については、会話シーンやフランクが1人で移動する終盤のシーン等の間合いが絶妙で、編集の重要性を『レイジング・ブル』並みに思い知らされた。スコセッシ作品におけるセルマ・スクーンメイカーの功績は相当なものだと今更ながら痛感。
配信が始まればもちろんまた観るが、映画館の整った環境で浸ることができて満足。原作も読まなきゃ。
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