ロバート・デ・ニーロ
アル・パチーノ
ジョー・ペシ
3人がスクリーンで並ぶのは
おそらくこの作品が最後だと思う。
さらに監督はマーティン・スコセッシ。
個々の魅力を最大限にまで引き立てる。
舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。
物語は実在する殺し屋
フランク・シーランの回想で進む。
ふとしたことがきっかけで
暗く深いマフィアの世界へ
足を踏み入れることになる。
コツコツと裏の仕事をこなし
闇の世界で信頼を勝ち取り
プロの殺し屋として成長していく。
後半になると人間関係も変化し
マフィアの築いてきた時代が徐々に衰退。
最後はそれぞれの棺桶に入り
死をもって慈悲深い神への謝罪とする。
3時間30分の上映時間は確かに長いが
Netflixだからこそできた濃い時間だった。
スターウォーズep9のような
ガチガチの制約があるが故に起こる
説明不足、不完全燃焼、より100倍いい。
何度かインターミッションを挟んでも
そんなに急展開はないので安心を。
冒頭で話した3人の恐さもそれぞれ異なり
ロバート・デ・ニーロ
→サクサク撃ち殺す恐怖
アル・パチーノ
→何をフックにキレるか分からない恐怖
ジョー・ペシ
→ニコニコしながら恐ろしい事を言う恐怖
マフィアの恐さがピリピリ伝わってくる。
またそれぞれの登場人物は
話が進むにつれて老けていく。
それに合わせた演技にも感激した。
コップを持つ手が細かく震えていたり
体の自由が利かずもどかしかったり
ひたすらリアルだった。
何度も何度も見返すような
映画ではないかもしれないが
5年、10年経ってからまた観た時には
今と違った気持ちで観れる気がする。
「人は歳を取らないと時間の速さに気づかない。
人生はアッという間だ。」