このレビューはネタバレを含みます
トムフォードのボーイズリップ、血のように真っ赤なトニーはいつも売り切れていて買えないの、、。
ジェイク圧巻でした。見終わった時の疲労感たるや。くそ疲れた。それからあの人と、あの時死んだ私を思い出して消えていった。
復讐には思えなかったよ。むしろ何よりも強い愛に見えた。だから、苦しかった。
誰かを愛しているなら努力するべきなんだ。失ったら二度と戻ってこないんだ。っていうセリフが全てだったら良いな。だって私はスーザンに気付いて欲しかったから。フェイクはすぐに消えてなくなるんだってね。
酷いことをした仕打ちとして憎まれてると思って、むしろその方が楽なのかもね。
酷いことをしたとして、それでも尚愛されていたらどうだろう。一緒にいなくても、言葉を交わさなくても。例えそれが愛とは分からなくても。
そっちの方が分かりやすい復讐よりもよっぽどキツイと思うんだ。
だって人生から消されたっておかしくない相手から赦されるって、もう完敗じゃない。結局その人が自分のボロボロで腐った人生を救ってくれたなんて、自分の愚かさが恥ずかしい。弱いと思っていた相手が、実は一番強かったんだって。
偽物ばっかりで嫌になる。その偽物に引っかかる奴もたくさんいて、呆れる。
だから私たちは本物が消されないように、無くならないように戦わなきゃいけないのね。