このレビューはネタバレを含みます
ストーリーが特別に難解というわけではないけれど、解釈が何通りもできそうだし、どれも決め手にかけるので、モヤモヤが残る…笑
観賞後、監督のインタビューとか調べたけど、復讐が主題ってよりは失ったことを受け止める、とか、人間は簡単に物事を喪失するし、それを取り戻すことはできないってことを描いているようで『取り戻すことができない』ってのが丁寧に描かれたのかなぁとぼんやり思った。けれど、なるほど!とはならない笑
トムフォードが手掛けたわけだが、同じく『シングルマン』もわたしにはかなり難しかった。大好きなコリンファースが主演にも関わらず。すごく怖かった。これも同じでジェイクジレンホールは大好きだし、笑顔の素敵な好青年時代(?)も演じてるのに終始すごく怖かった笑
不穏な空気を漂わせるのがトムフォードは巧い…のか、単にわたしに合わないのか…!?
でも、このモヤモヤ感や、解釈の多さを楽しめれば、面白い作品だったかな。劇中の劇中である西部劇調の行方も終始ハラハラ、その一方で穏やかな現実が不穏になる描写。メリハリがいい。
母親みたいになりたくないと言っていた主人公が母親みたいになっちゃう、その事実がめちゃくちゃ怖かった….やっぱ、この映画が描いてるもの、ぜーんぶ怖い!笑
苦悩するジェイク、無邪気なジェイク、ヒゲありジェイク、ヒゲなしジェイクとぜーんぶみることができるのでジェイクが好きなら見て損なし!!