宣材やあらすじからはシリアスで重い法廷劇が想起されるが、全体は客観的な視線に貫かれており、スイスイ観進められる。
1カットは20~45秒程度、オールロケでクローズアップの場面はわずか。
焦点を合わせ…
インド映画337本目はマラーティー語の法廷映画
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この映画、作り方としてはドキュドラマなんですが、徹底的にスタイリッシュさを避けたところが新しいですね。
そのぶん映像のキレは悪くなって…
[サイバン、 日 常 、そしてサイバン] 90点
めちゃめちゃ面白い。小学校教師で民謡歌手の老人が主人公なんだが、彼が抗議集会で演説みたいなのを歌っているのを観て、失礼ながら"インドすげえ"と…
インド映画のイメージとは一線を画す社会派ムービー。
年老いた歌手が“自殺ほう助”の疑いで逮捕される。
反政府の危険分子として目をつけられ、明らかな冤罪で
逮捕された歌手の裁判が、流れ作業的に進んでい…
法廷ものかと思いきやインドの階級や政治、それぞれの家庭の日常やバカンスまで、細やかに織りなしていてインドの込み入った文化事情とか適当さも込みで興味深く見入っちゃった。そんな法廷で裁かれる当人の"詩人…
>>続きを読むどこの国に関わらず人から裁かれる怖さはあるけれども、上から下まであらゆる適当が交錯している感じでより怖いインドクオリティ。カーストの偏見差別は当たり前なお国柄で人数も多いときたらずさんにもなるか。ハ…
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裁き、という題名にもかかわらず、裁かれる者の顔もよく見えないし、心情も語られない。ただその弁護士にフォーカスが当たる。カメラは基本遠い。
無罪のはず…なんだけど、被告人は抵抗することもなく、憮然…
同じ理由=裁判で集まった人たちでも、各々立ち位置、考え方、生活があるという作りがよかった。撮影方法も合っていたし、一周回って斬新ささえ感じた。眠くはなった。
とにかく「知らない国で暮らす人たちの常識…
今ぼくの頭に浮かぶ裁判所を中心に物語が進む映画は、オーソンウェルズ監督の「審判」とキムタク主演の「HERO」です。「審判」は大好きですが、爆発のラストシーンしか覚えておらず、というかもしかしたら裁判…
>>続きを読む人を裁くことができるのは誰か。Court 法廷を意味する原題の方が、映画の主題を的確に表しているだろう。本作は、被告人カンブレを自殺幇助で裁く法廷劇ではない。カースト制度なき現代のインド。極端な豊か…
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