最近のインド映画のイメージから熱いドラマチックな法廷劇を想像してたら、ダンスも歌もほぼなく淡々と進んでいく。意図的なのか引きの画が多く裁判にあまり関係無さそうなシーンにも時間を割いていて時々ドキュメンタリーを観てる感覚になる。
法廷でのやり取りのシーンは多いけどそこがメインではなく、人種の違いや貧富の格差など今の日本人にはなかなか理解しがたい問題を孕み、裁判というものを通じてインドの現状を訴えかけてくる、そんな作品だった。
亭主を亡くした女性が裁判官から年齢を聞かれた時の答えが印象的で忘れられない。
