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神なるオオカミのskgcのレビュー・感想・評価

神なるオオカミ(2015年製作の映画)
3.4
途中で気分悪くなった。心底嫌になった。
それがその社会の摂理であろうと、嫌悪が止まらんかった。

殺意があろうと好奇心があろうと愛情があろうと結局ただの誘拐だし、全てを正当化するのは人間の価値観の押し付けだよ。
自然を重んじながら生きてる人間がいるのは生の循環の中で推奨すべきことかなと思うけど、他の環境から飛び込んできたくせにその土地の食物連鎖に土足で介入してくるのは人間の悪いところ。自分たち種族のメリットが絶対的だと思ってるし、自分たちが生きるためならどんなものでも糧にしてあたりまえだと思ってるんだ。人間の傲慢が災いして、生き物ってたくさん苦しんでるんだろうし死んでるんだろうなと思った。人間の知恵は、他の動物と対峙した時にひときわずる賢さが目立つなと感じた。

恨みや復讐は、その結果起こされる行動の善悪や正当性は置いといても、まずは原因やきっかけがあってこそなんだよな、と思った。どの映画見てても思うけど、大概は結局勝ったもん勝ちの展開になるのが辛い。
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