人間の潜在意識に入り込むことができるエスパーの女性（大槻ひびき）が、日本中の超能力者を拉致している闇組織に狙われてしまう。他人の意識をコントロールすることができる女性の葛藤劇を描いている、オーピー配給のピンク映画。
悪徳組織の暗躍が平行して描かれるが、超能力研究者（岡田智宏）と女性アシスタント（小滝みい菜）を絡ませた、三角関係の恋愛模様がメインに展開される。ヒロインが超能力の有効的活用法を模索して、どうのこうのというドラマ構成。
睡眠状態の人間の潜在意識にダイブしたヒロインが、なぜかムラムラして色仕掛けで意識コントロールする、という設定がエロい。「自分が見ているリアル世界に干渉しているのではないか」と疑い始める、SFの典型パターンも踏襲されている。
低予算の簡素なセット内で、潜在意識下の映像を創り上げているところも醍醐味。ディレイ処理された音声の中で濡れ場が展開されるため、こちらまでラリラリになってくる。女優陣の魅力を引き出している、純然たるエンタメ作品。
